ローカル・ミュージック。それはとりあえず地方の音楽だが、今日的なローカルは、郊外や都市の内部にも現れる。それは、鳴ってみて初めてその場所の必然性が意識されるような「場の音楽」であるだろう。主な拠点は、実体不明の権力に支配されている。一般的な舞台は、電子空間のなかに追いやられ、囲われて、拍手喝采は届かない。そう、今日のローカル・ミュージックは、マス・メディアに見過ごされた素晴らしき音楽の名前でもあるのだ。
今回は、主に南フランスで盛んなローカル・ミュージックを紹介したい。音楽を聞くだけでなく、歌詞も訳して読んでみたい。境界線は、単に越えるのではなく、引き直すことで相対化しよう。そうしてできた、多分に想像的な共同体を、いまや死に体となった既存の共同体への問題提起とする。そこまですれば、私たちの文化の現在形が明らかになるだろう。
当日は、現代日本のローカル・ミュージックにも注目したいと思います。皆さん、これぞローカルな一曲を披露してみませんか? 時間の許す限り、対応させていただきます。
報告者:昼間賢(早稲田大学非常勤講師)
ゲスト:東琢磨(音楽批評/広島在住)
■日時: 1月24日(土) 19:00〜21:00 その後ダラダラ交流会(?)
■会場: 高円寺,素人の乱12号店(仮称:エンジョイ北中ホール)
http://keita.trio4.nobody.jp/shop/12/map.html
■料金: 500円(資料代)+投げ銭
Discussion
No comments for “ローカル・ミュージック フランスから日本へ”
Post a comment